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全く違う視点で外国の保育を学んでみたい

カナダ・ビクトリア幼児教育現場の視察」を終えて

東京都認証保育所協会 副会長
東京都認証保育所暁愛児園 設置者

青嶋暁子


娘と共に学びの旅へ
 私が日野市で保育園を始めて34年経ちましたが、これから国を社会を背負っていく子どもたちの保育はどのような環境・設備で、どのような保育を行っていけばよいのか、もう一度見つめ直してみたくなりました。そのためには今までとは全く違う視点で保育を学ぶのも一つの方法と考え、外国の保育を勉強したくなりました。
大学のセミナーがありましたが、もっと身近な保育やデイケアをと思っていたところ、「ひの社会教育センター」と出会いました。一人でも催行するとのことで、いろいろお話を伺った末に決心しました。それが「カナダ・ビクトリアの幼児教育現場の視察」の始まりでした。
ドキドキしながら出発です。今回は娘と二人の参加でしたが、二人きりで成田を発ちました。ホームステイも選べるそうですが、キッチン付きのホテルに宿泊しました。近くの店で買い物をして自分で調理するなダ・ブリティシュコロンビア州の保育・子育て支援の現状についてのレクチヤーがありました。日本とは随分違いがありそうです。

ビクトリア大学ファミリーセンター視察
 大学の中にあり学生さんの為の保育所です。小さな保育所ですがとてもアットホームでした。ライセンスのある保育士は少ないのですが授業が終わった親たちが交代で子どもたちと遊んでいました。自分の子も他人の子も同じ扱いです。 
 子どもと親がコミュニケーションをとる場であると共に、お母さん達にもティータイムがありお互いの育児の悩みを打ち明ける場にもなっています。リトミックの先生がボランティアで0〜4歳児と一緒に楽しんでいました。
素晴らしい先生でした。できる事なら日本へお招きしたいと真剣に思いました。お返しに娘が「ぐ−ちょきば−で♪」と日本の手遊びを披露しました。
 先生たちも日本の保育に関心を持たれ、いろいろな質問を受けました。カナダと日本では子育て支援の制度に大きな違いがあることを実感しましたが、子どもたちへの思いは一つで、とても楽しい一日でした。






ファミリーデイケア視察
 一戸建ての自宅保育室です。日本のママさん保育に相当します。先生は男性でびっくり。七人まであずけられるそうで二度びっくり。実は大変に上級ライセンスの所持者で、博士号もお持ちとのことで三度びっくり。子どもが好きで始めたそうです。
 男性で?と思いましたら、親からの信頼も厚くの問題ないとのことでした。国がこのシステムを厚く保護しています。私たちも一緒に公園へお散歩に行きました。公園へはほかの保育園からもお散歩に来ていましたが皆で一緒に仲良く遊んでいました。小さな子どもが安全に乗ることができるように設計されたブランコが印象に残りました。子どもたちになつかれて、バイバイにじ−んときました。

クリッジセンター視察
 私立保育園です。運営費の多くは周辺の店・医師などの自営業者や企業などからの寄付で賄われており、多くの園児の保育料が全部または一部免除になっています。地域のサポートによって保育料が免除になる、なんと素晴らしいことでしょう。

ジェームズベイプロジェクト
 NPO団体による保育プログラムです。ボランティアの先生が多く、80歳の御婦人が「わたしでも赤ちやんを抱けるのよ」と嬉しそうでした。ボランティアの国ですね。また、カナダの子育て支援は保育中心の日本とは異なり、子育て家族の支援が中心です。この日もティータイムをしながら子育てを話し合う父親の参加が見られました。
 どこの国でも子育ては大変です。保育園に子どもを預けている時間だけではなく、家庭で保育する時間に親が保育ノイローゼにならないように子育て家族を支援するというカナダの子育て支援の基本スタンスにこれからの日本の子育て支援の在り方を見たような気がしました。

ジェームスペイコミュニティセンター
 公的なコミュニティーセンターの中の保育、ジェームスベイコミュニティーセンター視察。
誰でも体験できる子育て支援施設の視察も行いましたが、どこの施設を訪れてもウェルカムで、お弁当を保管する冷蔵庫の中やトイレ・保管庫の中まで見学を許されました。保育者同士として率直に意見の交換ができたことが何よりの収穫でした。どこの施設も帰る時には名残り惜しく、素晴らしい仕事をして下さった現地スタッフとは帰国の際に涙涙の別れでした。

わが国の保育制度の優れた点を再確認
 帰国後、日本における子育て支援のあり方を確認し、同時に我が国の保育の現状、なかでも東京都認証保育所制度の優れた点を再認識いたしました。13時間以上の開所や充実した給食などカナダでは考えられないことです(カナダではほとんどお弁当が中心です)。
 保育先進国とはいえすべて国費で賄えている北欧の国々の保育を視察しても、このような考えには至らなかったと思います。

好きな時に出発できる手作りのツアー
 ○○研修ツアーのような予め期間やコースが決められた、最低催行人数がある企画ではなく、好きな時に出発出来て、見学したい施設をリクエストできるというこの視察研修プログラムに出会えて幸せでした。
 企画をして頂いたひの社会教育センターならびにお世話をして下さったビクトリア国際交流センターの国内・現地のスタッフには心から感謝しています。

次回はオーストラリアかな
 私は東京都地域における保育力強化推進事業補助金を使わせて戴きましたが、皆様も機会があれば、いいえ機会をお作りになってこの視察研修プログラムを体験なさることを強くお勧めします。オーストラリアの企画もあるそうです?! もう一度清水の舞台から飛び下りてみましょうか。
 


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